私のマゾヒズムはマザーコンプレックスと強い結びつきがあります。 これは谷崎もそうですね。本当に谷崎を読むと「お前は俺か」と思ってしまいます。 「母の影響でマゾヒストになった」というわけではありません。 生まれたときからマゾヒストでした。 ですから当然、「最初の絶対者(ドミナ)が母」だった訳です。 弟は母似で美しく、私は父似で醜いので、姉などは露骨に私を嫌い、弟ばかりをかわいがりましたが、母は平等にかわいがってくれました。 ただいつもそれが、弟に対する「本物の愛情」と違い、「同情」や親としての「義務感」に近いものではないかという強迫観念があり、母の歓心を繋ぎとめようと、母の言うことをよく守り、手伝いもよくしました。 そうして母が 「まぁ、お兄ちゃんはいい子ね。」 といってくれるのが、うれしくて仕方なかったのです。 成長していろいろな性的刺激を知った今でも、この言葉に勝る快感はいまだに知りません。 |